当研究室では,材料力学・計算力学・計測工学を融合することにより,これまでは困難とされてきた事象の予測手法ならびに計測手法の提案と実証を目標としています.

研究テーマ(その1):「高速自動分割撮影技術による広範囲の変位・ひずみ場計測装置の開発と検証」
科学研究費補助金 基盤(B)採択テーマです.E-Defenceを用いた実物大構造物の振動試験が可能になっていることから,大規模動的数値シミュレーションの検証に充分な時間的・空間的分解能を実現できる非接触の動的ひずみ計測装置が求められています.5m以上離れた振動台の外部の地点から,1%以下のひずみを,面領域に対して動的に計測する初めての試みです.26年度の計測への適用を目指して研究を進めています.
研究テーマ(その2):「分子動力学法を用いた金属材料の特性向上に関する研究」
計算力学に基づく数値シミュレーションです.マルチコアのCPUを結んだ並列計算機を使った分子動力学シミュレーション手法を活用して,微細粒金属や合金の特性を向上させる効果的な手法を探っています.微細粒金属結晶内部のナノスケールサイズの空隙が低温下など特定の条件で,延性を向上させる可能性が示唆されるなどの結果が得られています.将来必要になるであろう宇宙空間などの極限環境下で利用する新材料の提案なども視野に入れて研究を進めています.
研究テーマ(その3):「非接触式眼圧計の精度向上に関する研究」
正確な眼圧の計測は緑内障の予防において大変重要です.噴気を利用した非接触式眼圧計の簡便性を維持しつつ,より精度の高い眼圧計測を行う方法を提案しています(特願 2008-128690).提案手法は,眼球の材料物性を応答特性から決定し,眼球の物性を考慮した真の眼圧を計測できることが特徴です.
研究テーマ(その4):「宇宙環境における電子デバイス・装置の耐久性向上に関する研究」
国際宇宙ステーション「きぼう」の実現や相乗り小型衛星の機会の提供により,宇宙における材料試験などの各種実験を計画することが可能になっています.研究用の小回りの効く装置を宇宙用デバイスのみで構成することはコスト・開発期間の観点から不利な場合があります.こうした問題点を克服するために過酷な環境にさらされる各種のデバイスや装置の耐久性の向上や民生用部品の限界の的確な把握についての研究を行っています.
メンバー
指導教員: 亀田 敏弘
事務補佐員: 塚原 文乃
D1: 谷口 真
M2: 張 葆榕
M1: 岩崎 光
M1: 立川 景太
B4: 浅井 英介
B4: 岡村 彩乃
B4: 藤田 敏行


